重度訪問介護の夜勤勤務(ALS利用者)ってしんどい?仕事内容を詳しく紹介!

2020年3月15日日曜日

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重度訪問介護の夜勤って何をするの?


重度訪問介護の夜勤は,利用者さんの病名や生活スタイルによって大きく変わります.

皆さんも平日の夜は,翌日に仕事があるので早く寝たり,休日はのんびりテレビを見て夜ふかしをしますよね?

体調の悪い日や眠たいときには早く寝るし,やりたいことがあったら夜にやりたいこともします.

利用者さんも私達と同じで,夜の生活スタイルは様々です.

夜遅くにご飯を食べる人もいたり,昼間に寝すぎて,夜は全く寝れないので夜に活動をする方もいます.

なので,今回ご紹介する重度訪問介護の夜勤は,あくまでもサンプル例として聞いてください.

どれも,私が支援をしてきた方の夜の支援をご紹介しています.

ALS利用者様の夜勤


ALSの夜勤は,病気の進行具合によって異なります.

ALSが進んでしまうと,自分で呼吸をすることが出来なくなるので,気管切開を受けて呼吸器を装着します.

ALS患者が呼吸器を着けない選択をされた場合は,自然死を選ぶことになります.

ALS患者様の殆どは,呼吸器を着けない自然死を選ばれる方が殆どですが,その場合は期間も短いため,家族介護で看取られる方が多いです.

ですので,呼吸器を着けていないALS利用者様の支援は殆どないといってもいいです.

呼吸器・胃ろうのケアが必要なALS利用者様の夜勤(例;21〜8時30)


21時  出勤,日勤のヘルパーさんから引き継ぎ

21時10〜  (胃ろうの片付け),体位交換,口腔ケア

ALS利用者は,呼吸器を着けているため,声が出ません.
そのため,意思の疎通が困難です.

施設介護をされている方はびっくりすると思いますが,体位交換の時に利用者さんの希望通りにならず,1時間格闘したり,その過程で涙をポロポロ流されて訴えられることもザラにあります.

こちらも一生懸命にやっているのですが,ALSの方は口の動きも悪く口を読むことが難しい.

病気になって,自分の意思も表現できずに自由な生活を奪われた利用者さんは,神経質になっていますし,精神が不安定です.

時には,ケアする側が泣きたくなってくるときもあります.

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22時〜  足や腕のマッサージ,背抜き


ALS利用者は,既に寝たきりで動かせる場所は,顔のみの場合が多いです.

動けなくなっても神経はしっかりいきているので,足や腕,背中が痛くなります.

皆さんも1日硬いベッドの中で身体を一切動かさずに過ごしてみると分かるのですが,かなり身体に負担がかかるし,精神を病みます.

身体の痛みをケアするために,腕をもんだり,背中の奥に手を入れて,背抜きをしてあげます.

これによって,利用者さんは身体の痛みが緩和します.

ちなみに,このマッサージは利用者さんが納得するまで続くことが多く,1時間もマッサージすることもあります.

マッサージ師でも有りませんし,ヘルパーは基本マッサージをしてはいけない(擦るのはOK)のでこの行為はグレーゾーンです.

ですが,大体どの現場でもこの行為はやってるので,断れないです.

また,病気が重くなればなるほど,身体を動かせなくなるほど,精神を病んで,ヘルパーにあたる利用者さんが多いので,ヘルパーはメンタルを強く持ってください.

また,あまりにもヘルパーに対する攻撃がひどい場合は,上司に相談し,支援を中断することもあります(利用者のサービスから撤退).

これから重訪で働きたいと思う方は,1人対1人のサービスなので,辛い場合はしっかり
と意思表示をしましょう.

決してALS利用者の重訪の夜勤は楽では有りません.

初っ端から,ALS利用者の現場に回されたら,その会社辞めた方が良いんじゃね?レベルのしんどさです.

23時〜  喀痰吸引,就寝準備


喀痰吸引(気管切開部からチューブをいれて,喉の奥のたんを取る行為)は,利用者さんがやってほしいといった時にします.

多い人では,1時間に1回の吸引です.

皆さん,かなりの頻度で喀痰吸引を頼む方が多く,ヘルパーは休憩する暇がありません.

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就寝体制の準備


用者さんの納得する体制ができるまで,1時間でも2時間でも格闘します.

病院や施設ではありえないですが,訪問介護では利用者さんに対する時間が十分に取れるので,利用者さんはかなりわがままになります.

特にALS利用者さんは,自分の身体を動かせないことから,自分の居心地の良い体制へのこだわりも強く,腕の位置の1ミリ単位で位置が気にいらないことも多々あります.(冗談ではなく,本当)

正直,意思の疎通の難しい利用者さんの顔を見ながら,1時間も肘や足の微妙な位置を調整するのは心が折れます.

利用者さんも,どうして自分の意思が伝わらないのか,伝えたいのに伝えられない悔しさから不機嫌になるし,涙を流されます.

そのあとは一貫して不機嫌ですし,メンタル的にはきついです.

ですが,口動きにくい利用者さんとヘルパーが,まあまま意思が通じるようになるには,最低半年はかかるので,上手く行かなくても落ち込まないでください.

また,どうしても無理な人は無理なので(ヘルパーは向き不向きがある),自分が潰れるな…と思ったら,違う仕事や,身体介助や生活支援の介助に移られたほうが良いかもです.

0時〜5時30頃まで


寝ている利用者さんを見守る.

ALS利用者さんの場合,大抵,ヘルパーは寝てはいけません.

寝ている利用者さんが目を開けて足が痛い,腕が痛い,吸引してくれと訴えるので,訴えられた時のために起きていてください.

正直,夜中何もしないで利用者を見守るのが1番きついかもしれません.

寝るとクレームが来るので頑張って起きてください.(熱中しないくらいで,自分の仕事をしたり,スマホを触ったりはOK!)

5時30から


朝食の準備または,胃ろうの準備

6時〜9時の退勤まで


胃ろうの注入や,口腔ケア,マッサージ等

時間が来ると日勤さんと交代

以上が簡単な夜勤勤務の説明です!

ALS利用者さんの重訪は,休憩時間がありません.

13時間働いても,休憩時間は有りません.

また,精神的にもかなり辛いものがあるので,知的障害のグループホームの夜勤または宿直の方が良いんじゃないかな〜と個人的には思います.

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